sysctl

sysctlは4.4BSDで導入された,実行時にカーネルのパラメータを設定するためのインタフェースである.有り体に言えば,カーネルにおけるグローバル変数で,ちょっとしたパラメータチューニングは,カーネルを再コンパイルすることなく変更できるので,便利だ.
Plan9にsysctlは存在しない.Plan9で性能のことを考えたことがなかったので気にしなかったけど,パラメータ変えたいなら再コンパイルだろというストロングスタイルなんだろうか?それとも,自律的にパラメータをチューニングしてくれたりするのだろうか?
ちなみに,Linuxではprocfsを拡張して,システムコンフィグレーションも/proc経由で行っているし(sysctlは/proc/sysにマッピングされている),sysfsというファイルシステムも登場している.それにしても,Linuxでは,procfs,sysfs,configfs,netlinkなど,似たようなユーザ/カーネル空間通信機構が乱立していて混乱する.