Inferno on Plan9

Infernoの話が出たので，Plan9上でInfernoをインストールするときのメモ．Plan9はQEMU/Linux上で動かしている(インストール方法はこちら)．

Infernoは，Plan9の兄弟のようなOSだけど，これまた一風変わったOSである．ネイティブマシン上で動くだけでなく，UNIXやWindowsなどのホストOS上でも動くのだ．Infernoのアプリケーションは，Limboと呼ばれる言語で記述され，コンパイルしたバイトコードをDisと呼ばれる仮想マシン上で実行する．Plan9ユーザにとっては，charonというWebブラウザが動くのもうれしい．

まずは，必要なファイルをVitanuovaのページからダウンロードし，展開する．

$ mkdir inferno.inst
$ cd inferno.inst
$ hget http://www.vitanuova.com/dist/4e/20061220/inferno.tgz inferno.tgz
$ hget http://www.vitanuova.com/dist/4e/20061220/src.tgz src.tgz
$ hget http://www.vitanuova.com/dist/4e/20061220/utis.tgz utils.tgz
$ hget http://www.vitanuova.com/dist/4e/20061220/Plan9.tgz Plan9.tgz
$ for(a in inferno src utils Plan9){gunzip <$a.tgz | tar xv}

で，Infernoのルートディレクトリを作って，インストールスクリプトを実行する．スクリプトが終了したら，Plan9/386/binを/binにbindしておく．

$ mkdir /usr/oraccha/inferno
$ rc install/Plan9.rc /usr/oraccha/inferno
$ mv /usr/oraccha/inferno/Plan9/386/bin/emu.new /usr/oraccha/inferno/Plan9/386/emu
$ bind -a /usr/oraccha/inferno/Plan9/386/bin /bin

emuでInfernoが起動し，シェルのコマンドプロンプトが表示されるので，ウィンドウマネージャ(wm/wm)を実行する．

$ emu -r /usr/oraccha/inferno
; wm/wm

Limboでどのようにカーネルが記述されているのか，気になる．カーネル(またはemu)自体はC言語で記述されている．

Inferno Programming with Limbo