簡潔さは力なり

Matzさんの講演を聴いた。世の中に星の数ほどあるプログラミング言語を先端言語、普及言語に分け、Rubyを先端的普及言語と位置付けた後で、Rubyの人気の秘訣は「哲学に基づいたバランス」にあると続けた。そして、Rubyはやりたいことを簡潔に書けるとして、Paul Grahamの「簡潔さは力なり---Succinctness is Power---」を引き合いに出した。

言語の「簡潔さ」とOSのそれとは若干ニュアンスは異なるだろうけど、「パワフル」なOSはアプリも簡潔に書けるはずだ。「パワフル」とは機能満載でデコラティブなOSという意味ではなく、まさに「哲学に基づいたバランス」を持ったということ。例えば、ネットワークプログラミングにおける、BSDソケットとdial(2)の違いとか。

(追記: 2007-10-30) 「まつもとゆきひろさんの講演(ニコニコ動画(RC2)で公開)」だそうな。