Inferno on MacBook (ソースからコンパイル)
"Inferno Programming with Limbo"がAmazonのマーケットプレイスで安く売られていたので思わずポチッとな。著者のPhilip Stanley-Marbellは執筆当時はCMUの博士課程の学生だったようで、講義資料が公開されている。また、同氏がDr.Dobb'sに書いた記事「Inferno Application Development with Limbo」もWebで読める。
本書は3rd editionを対象にしているが、4th edition、現在のバージョンとの差異はどのくらいあるのだろう? Inferno MLで流れていたが、近刊の"Principles of Operating Systems: Design and Applications"はInfernoとLinuxを例題にしたOSの教科書みたい。ちょっと気になる。他にもRITの講義資料もあったな。日本で講義に使われている例はあるのかな? ネイティブでもホストOS上でも動くし、教育用にもよさげだけど。
「Google, Limbo, Inferno and Plan 9」なんて注目のされ方もあるし、Googleを目指す若者は要チェック!?
さて、以前InfernoをMacBookにバイナリインストールする方法を書いたが、今回はソースコードからコンパイルしてみよう。Infernoの総本山はVita Nuovaだけど、Google SoC用に用意されたSubversionリポジトリにもアクセスできるので、こっちを使うことにする。
- inferno-os (Google Code)
$ svn checkout http://inferno-os.googlecode.com/svn/trunk/ inferno
まずはmkconfigのROOT、SYSHOST、OBJTYPEを変更する。ROOTがinfernoのルートディレクトリになる。
ROOT=/Users/oraccha/inferno SYSHOST=MacOSX # build system OS type (Hp, Inferno, Irix, Linux, Nt, Plan9, Solaris) OBJTYPE=386 # target system object type (s800, mips, 386, arm, sparc) #OBJTYPE=$objtype
Infernoのコンパイルにはmakeじゃなくてmkが必要になるので、makemk.shを実行し、mkにパスを通す。
$ sh makemk.sh $ export PATH=$PATH:/Users/oraccha/inferno/MacOSX/386/bin
あとはひたすらmk。
$ mk nuke $ mk install
で、Inferno起動!
$ emu ;
acmeはフォントがないとか言われて起動しないので、適当に"-f /fonts/misc/unicode.6x13.font"とかフォントファイルを指定する。すべてのフォントがSubversionにあるわけじゃないのね。
Inferno Programming with Limbo
- 作者: Phillip Stanley-Marbell
- 出版社/メーカー: Wiley
- 発売日: 2003/03/26
- メディア: ペーパーバック
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Principles of Operating Systems: Design & Applications (Advanced Topics)
- 作者: Brian L. Stuart
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