よみがえるUNIX 1st ed.
今年はUNIX生誕40年ということで、あちこちのニュースサイトで特集が組まれたりしているし、この日記でも取り上げようかなと思っていたところ、面白いニュースが飛び込んできた。
USENIX2009で、Warren ToomeyがUNIX 1st ed.をシミュレータ上で動かしたと発表したらしい。ちゃんとソースコードが残っていたんだな。発表スライドをみるとアンティキテラの再現になぞらえて、OCRでソースコードを取り込み、チェックし、PDP-11/20シミュレータを作り、周辺ツールを作ってちゃんとマルチユーザで動いたことが書かれている。ネタにしては気合いはいっているなぁ。
AT&Tのライセンス的にどうなのかわからないけど、見てみたい。公開してくれないかな?
参考
- UNIX 40 歳おめでとう! (/.J 2009-06-09)
(追記)同じくUSENIXで「The Antikythera Mechanism: Hacking with Gears」というアンティキテラに関する招待講演があったようだ。こちらもアンティキテラのエミュレータをSqueak Etoysで作るというなかなかおもしろそうなネタ。
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(追記:2009-07-30)アポロ11号の月面着陸からも40周年ということで、「アポロ11号のソースコード」などで、アポロ誘導コンピュータ(AGC)のソースコードに「TEMPORARY, I HOPE HOPE HOPE」なんてコメントが残っていると盛り上がっている。