V7/x86
先日、MITのvx6を紹介したけど、UNIX V7をx86に移植するというV7/x86というプロジェクトも存在した。デモディスクイメージをQで動かしてみたけど、単なるV7じゃなくて、vi、csh、moreというUCB由来のプログラムも含まれている。コンパイラはpccではなく、ACK(Amsterdam Compiler Kit)ベースらしい。
この人のページを眺めていると、V7/x86以外にClassic C Compilation System (C3S)とかBCPLコンパイラとか、品揃えがえらくマニアックだなぁ。
さて、V7が動けば、2.11BSDに持って行くのもあと一息なのかな?2.11BSDはTCP/IPをサポートしている点に惹かれる。ちなみに、2.8BSD以降は4.1BSDからのバックポートされた、UNIX V7由来のカーネルコードも含む完全なディストリビューションになっている。4.3BSDのころまで、同時にメンテナンスされていたらしい。2.xBSDの最終版である2.11BSDがリリースされたのが、1992年と割と最近であるのに驚くが、2008年末にパッチがリリースされている。。。
vx86やV7/x86あたりを調べていて、ふと湧いた疑問がある。私がUNIXをさわり始めた頃には、ユーザのホームディレクトリ(ログインディレクトリ)は/home/hogeで、root用には/rootがあるものだった。MacOS Xは違うけど、LinuxもBSD同じだよね。でも、v6やv7のころは/usr/hogeがユーザディレクトリで、root専用のホームディレクトリもなかった。Plan9も/usr/hogeだよね。ということで、ここでもResearch UNIX(AT&T)の流儀があるらしい。twitterでもつぶやいたんだけど、/homeとか/rootが導入された時期が知りたい。SunOS4の終わりかSolarisのはじめごろ、FreeBSD 2.xという話や、/rootは4.4BSDか386BSDごろではという話が出ている。わかったところで、何ともならない訳だが、気になってしまったので。