バグの歴史

以前,OSと失敗学というエントリを書いた.そのとっかかりとしてソフトウェア一般について考えてみたい.ソフトウェアの失敗というと,まず思いつくのがバグ.

F-22搭載コンピューターにバグというニュースは記憶に新しいが,HotWiredの記事が「史上最悪のソフトウェアバグ」ワースト10を挙げている.どれも人命にかかわったり,大きな混乱を引き起こしたバグだ.これらの中でOSに近いところだと,Therac-25のレースコンディションのバグ,Morris Worm,Ping of Deathあたりか.インターネットの社会インフラ化や,家電などの組込み機器におけるソフトウェアの比重が大きくなった昨今,ソフトウェアのバグの脅威がますます身近になってきたといえる.

バグの起源については,ハッカーズ大辞典が2ページも割いている.ほぼ同一の内容はFirst Computer Bugでも読める(COBOLの母Grace Hopper氏によるコンピュータから「実物のバグが見つかった最初のケース」という日誌は有名である).これによるとエジソンの時代には工業製品の欠陥としての用法が広まっていた.さらにさかのぼって,なんとシェークスピアの時代にも,破壊的な出来事という広い意味でバグという言葉が使われていたらしい.なかなか歴史があるのだ.

ハッカーズ大辞典 (Ascii books)

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