Steven Levyが選ぶ、技術系夏休みの課題図書

HackersなどでおなじみのテクニカルライターSteven Levyさんが、IEEE Spectrumの今月号に「10 Great Tech Books」という記事を投稿していた。面白そうなので、（Plan9ネタではないが）ちょっと紹介してみる。

わたしが読んだことがあるのは「超マシン誕生」と、「ハッカーと画家」ぐらいかな。ほとんどの本が翻訳されているけど、絶版で、マーケットプレイスとか使わないと手に入らないのは残念。

• しょっぱなから鉛筆の歴史とマニアックだな。もう10年ちかくボールペンしか使わなくなったが、なんだか読んでみたくなり、ポチッとした。最近、昔コロコロコミックで受験マンガがあって、「四菱ハイユニ」なんてあったのよ、という話をしていた。ついでにもう一つ思い出したのが、インタフェースについて勉強したいなら、「ねじ」の歴史を調べよ、という話。

The Pencil: A History of Design and Circumstance

鉛筆と人間

• Time machine〜Lifestreamsでも触れたMirror Worlds。コンピュータサイエンティストが考えた近未来として、NeuromancerやSnow CrashなどのサイバーパンクSFと対比されていた。

Mirror Worlds: Or the Day Software Puts the Universe in a Shoebox...How It Will Happen and What It Will Mean/304506

• Mathmaticaで有名なStephen WolframさんのA New Kind of Science。オンラインでも読める。

A New Kind of Science

• これも読んでみたいと思いながら、挫折確実だと思っているので、手を出せないでいる、

Godel, Escher, Bach: An Eternal Golden Braid

ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版

• データゼネラル社の32ビットミニコンEclipse MV/8000の開発物語。これは面白かった。

The Soul of A New Machine

超マシン誕生―コンピュータ野郎たちの540日 (1982年)

• これも読みたいと思いながら、読めてない。

Design of Everyday Things

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

• 暗号ネタの中でも、日米戦争時の話を取り上げている。

The Codebreakers

暗号戦争―日本暗号はいかに解読されたか (1968年) (ハヤカワ・ノンフィクション)

• 新しめなところで、

Hackers and Painters

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

• これまたマニアックな、時計職人ジョン・ハリソンによるクロノメータ開発物語？

Longitude: The True Story Lone Genius Who Solved Greatest Scientific Problem his Time

経度への挑戦―一秒にかけた四百年

• 科学者と社会との関わりを考える上で避けて通れないマンハッタンプロジェクト。

Making of the Atomic Bomb

原子爆弾の誕生〈上〉

原子爆弾の誕生〈下〉

「夏休みの、、、」と書いたけど、これだけ読むと確実に消化不良起こしそうだな。というか、無理。