玄柴(SheevaPlug)購入
3月ごろにSheevaPlug/Plan 9ハッカソンがあるという噂があり、どうやって入手しようかなと思っていた矢先に、@naobsdさんから秋葉の店頭に玄柴が出ているという情報が!気がつくと机の上には黒いプラグが置いてありましたとさ。16800円なり。玄柴はオリジナルのSheevaPlugと比べるとeSATAが付いているところが違う。本家SheevaPlugは$99という値段もあって飛ぶように売れているようだ(需要に供給が追いついてない)。玄柴にはubuntu 9.04がインストールされているのだが、とりあえず動作確認するだけはしてみましたというのが今日のエントリ。
(右は比較用のMagic Mouse)
玄柴にはシリアルコンソールとJTAG用にminiUSBの口がある。FTDIのチップを使っているので、以前LS-HGLのエントリでMacOS X用のドライバをインストールしたが、それが使える。ただし、このページに書かれているように/System/Library/Extensions/FTDIUSBSerialDriver.kext/Contents/Info.plistに記述を追加する必要があった(ほぉ、プロダクトIDを追加するためにカーネルをリビルドする必要がない訳ね)。
--- Info.plist.ORIG 2010-01-29 15:51:44.000000000 +0900 +++ Info.plist 2010-01-29 15:55:12.000000000 +0900 @@ -6958,5 +6958,39 @@ <key>com.apple.kpi.mach</key> <string>8.0.0</string> </dict> + <key>SheevaPlug JTAGKey FT2232D A</key> + <dict> + <key>CFBundleIdentifier</key> + <string>com.FTDI.driver.FTDIUSBSerialDriver</string> + <key>IOClass</key> + <string>FTDIUSBSerialDriver</string> + <key>IOProviderClass</key> + <string>IOUSBInterface</string> + <key>bConfigurationValue</key> + <integer>1</integer> + <key>bInterfaceNumber</key> + <integer>0</integer> + <key>idProduct</key> + <integer>40591</integer> + <key>idVendor</key> + <integer>40584</integer> + </dict> + <key>SheevaPlug JTAGKey FT2232D B</key> + <dict> + <key>CFBundleIdentifier</key> + <string>com.FTDI.driver.FTDIUSBSerialDriver</string> + <key>IOClass</key> + <string>FTDIUSBSerialDriver</string> + <key>IOProviderClass</key> + <string>IOUSBInterface</string> + <key>bConfigurationValue</key> + <integer>1</integer> + <key>bInterfaceNumber</key> + <integer>1</integer> + <key>idProduct</key> + <integer>40591</integer> + <key>idVendor</key> + <integer>40584</integer> + </dict> </dict> </plist>
で、ドライバをリロードすればOK(ドライバがロードされていなければ、kextunloadは不要)。
$ sudo touch /System/Library/Extensions
$ sudo kextunload /System/Library/Extensions/FTDIUSBSerialDriver.kext
$ sudo kextload /System/Library/Extensions/FTDIUSBSerialDriver.kext
これで/dev/tty.usbserial-XXXXAとBの二つのデバイスが見えるようになる。AはJTAG、Bはシリアルコンソール用なので、
$ sudo screen /dev/tty.usbserial-XXXXB 115200
でコンソールにつながる。
ブートメッセージはこの通り。
余談だが、SheevaPlugの次世代機GuruPlugも発表されている。3ラインナップあって(Server Standard/Server PLUS/Display)、GuruPlug DisplayにはHDMIが付いている。あと、OpenRD Clientとか(こちらでもPlan 9が動くそうな)。データセンタがらみの研究の一つのトレンドとして省電力で非力なwimpyノードをたくさん使ってMapReduce型処理の「ジュール/クエリ」を抑えるといういう話があるが、Atomみたいなx86系プロセッサと比較してARM系はどんな性能なんだろうか?
さらに余談だが、Marvellのkirkwoodのラインナップを見ると、2コアとか2.0GHz駆動とかあるんだな。さらにARMADAプロセッサは4コアなんだとか。MarvellはIntelからXScaleの資産を買った会社であり、その前はNICベンダのSysKonnectを買収したりもしている。